介護士ってどんな仕事?知っておくべきこと
介護士の仕事は、専門的な知識や経験を活かしながら、助けを必要としている人々をケアし、役に立つことです。一見素晴らしい仕事のように思えますが、実際に働いてみると、理想と現実の違いに気づき、モチベーションが下がることもあるかもしれません。そこで、介護士を目指している人、あるいは介護士として働き始めたばかりの人に向けて、多くの介護士がもっと最初から知っておけばよかったと思うことをいくつか紹介します!
1.勤務時間は長く、重労働である
介護士のシフト表を見ると、12時間勤務が数回あるなど、文面では許容範囲のワークスケジュールに見えるかもしれません。がしかし、移動時間やシフト制に伴う雑務、また毎勤務前後の患者さんの情報交換などを考慮されると、勤務時間はすぐに膨れ上がってしまいます。
さらに、想像したよりも休日の数が少なかったというケースもありますし、前もって休暇取得を申請していても、人手不足のときには早朝から出勤要請を受けることもありえます。土日や祝日の休みでさえ必ず取れるというわけではないため、せっかくの友達や家族との約束もドタキャンする羽目になるでしょう。
また、介護士の仕事内容は、法律的に認められた医療行為を行うだけでなく、多岐にわたります。患者さんのカウンセリングをしたり、生活の補助をしたり、物を運ぶのを手伝ったり、本当に小さな雑務がたくさんあります。そのため、介護士として働くなら、より包括的なアプローチで仕事に取り組むのが望ましいのです。
2.記憶が何よりも大切で、失敗は許されない
介護士になると、多くの患者さんと出会う中で、膨大な量のデータを扱うことになります。これらの情報は、医療プライバシーに関するルールのため、厳密に保護しなければならないだけでなく、基本的に人の生死に関わるものなので、量もさることながら、質も重要です。介護士は常にすべての情報を把握し、理解したうえで業務にあたっていることが求められます。人の体を扱い、常に多くのリスクがある環境にあるので、患者さんの詳細を記憶し、頭の中で整理しておくことが非常に重要です。
とはいえ、介護士だって一人の人間であるため、すべてのミスを避けることはできません。しかし、ミスにどう対処するかで、物事は大きく変化します。万が一、ミスをしてしまったとしても、その失敗から学び、同じことを繰り返さないようにしましょう。特に、薬を扱う際は、人の生命を左右するものなので、細心の注意を払いましょう。
3.死を受け入れなければならない
介護士の仕事では、ミスに対処することを学ぶように、死と向き合うことを学びます。ただし、死への対処法を学ぶのは、学校ではなく、現場です。患者さんの性格と同じように、それぞれの死は同じものではなくユニークなものであるうえ、仕事とはいえ、それなりのショックを受けるため、乗り越えることは容易ではありません。どんなに悲しい状況であっても、ボジティブに考えることで、徐々に死を受け入れることができるようになるでしょう。
4.電話対応が多い
介護士は、膨大な数の患者さん及びその家族からの問い合わせに対応しなければなりません。また、他の部署や会社の電話対応に長時間を費やすことになります。
5.体力勝負である
勤務中は、立ちっぱなし、持ち上げっぱなし、しゃがみっぱなし、歩きっぱなしなど、長時間体に負担がかかります。そのため、頻繁にストレッチをしたり、動きやすい服を着たりすることをおすすめします。