介護施設を設立するにはどうする?
介護施設の開業は、数多くの管理業務をこなさなければならないため、決して簡単な道のりではありません。何よりもまず、その自治体が要求するライセンスと区画規制を調べ、取得しなければいけません。たいていの場合、各自治体の規制の範囲と介護士対患者の比率をクリアするのは難しいでしょう。そこで、介護施設を設立する場合、プロセスをはるかに簡単にするためにも、以下の手順に従うことをおすすめします。
1.介護業界を研究する
介護施設の開業を考える前に、まず介護業界全体について学ぶべきです。これには、介護業界の最新技術に精通することも含まれます。例えば、医療情報連携ネットワークです。これは、ワークフローの運用と効率を高めると同時に、介護施設が自治体の要件に準拠するうえで役立つため、現在の介護業界においては必須のテクノロジーとなっています。
2.市場調査を実施する
次に、市場調査を行い、競合他社が存在しないかどうか、そもそも介護施設を開業できる地域かどうかを確認します。また、市場規模や入居しうる人数を分析し、その地域に介護施設のニーズが十分にあるかどうかを調査するのも忘れてはいけません。
3.ライバルを調査する
競合他社の強みや弱みを徹底的に把握することは、自社の介護施設の競争力を高めるうえで役に立つので、非常に重要です。
4.法人を設立する
介護施設を運営するうえで、決して見落としてはならないのが、賠償責任の保険です。賠償責任の保険は、法人、有限責任会社、有限責任事業組合などの事業体を正式に設立・維持すれば、加入することができます。また、開業しようとしている介護施設に最もふさわしいソリューションについて、弁護士や会計士に相談するのもおすすめです。
5.保険に加入する
自分の会社を守るために法人を設立することに加えて、さまざまな理由から、介護施設を開業し運営している間、適切な保険を加入しているべきです。万が一、介護施設が訴えられてしまった場合、きちんと保険に加入していれば、弁護士費用の一部だけでなく、施設が支払うことを余儀なくされるすべての損害賠償をカバーできるかもしれません。さらに、施設の従業員の一人が事故を起こしてしまった場合、保険が任意の医療費や物的損害の支払いをカバーしてくれます。また、施設が火災や自然災害によってダメージを受けた場合、保険がほとんどの修理や損傷をカバーしてくれるでしょう。
6.必要な証明書を取得する
どんなビジネスでもそうですが、介護施設を開業するなら、事前にしっかりと調査し、計画を綿密に立てましょう。まず、介護施設の管理者になるには、自治体が認定する研修コースを修了し、筆記試験に合格しなければなりません。この試験の手続きには何ヶ月もかかるので、前もって計画を立てておくことが大切です。また、介護施設を運営するには、試験だけでなく、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が必要です。各自治体は独自の資格基準を設けているので、まずはお住まいの役所に確認してみましょう。